語学留学でイギリス英語を学びたいと思った時、ほとんどの方が学ぼうと思っている発音は上流階級が話すイギリス英語、RPと呼ばれる容認発音(Received Pronunciation, RP)ではないでしょうか。しかしイギリスには37以上の方言があり、語学留学や旅行先では好きな映画やテレビ番組の中で聞いたことのあるアクセントを街で耳にするかもしれません。
多彩なアクセントは語学留学のはじめは理解しづらく、難しく感じるかもしれませんが、様々なアクセントや方言を知り始めるとよりイギリスで英語を学ぶことが楽しくなるのではないでしょうか。今回はイギリス語学留学をお考えの方にイギリスの代表的なアクセントと方言5選と、その特徴をご紹介いたします。
イギリスの代表的なアクセントと方言5選と、その特徴をご紹介!
1. クイーンズ・イングリッシュ(容認発音:Received Pronunciation, RP)
もしイギリス英語の発音を学んだことや試してみたことがあるなら、そのほとんどがクイーンズ・イングリッシュ、または標準英語と呼ばれるこの容認発音(Received Pronunciation, RP)でしょう。RPはイギリス人以外の人がブリティッシュ・アクセントとして聞き慣れているもので、中流階級・上流階級級のアクセントとして連想させることが多く、BBCニュースやワールドサービスで耳にするアクセントです。更なるクイーンズ・イングリッシュは、ジェーン・オースティンの映画やダウントン・アビーでこの発音を聞くことができます。
*特徴の一部*
- 単語の語尾にある“r” は発音しません。
- “father”の“a”のように、“bath”, “path”そして“dance” のような単語は、長い“a”、つまり“ɑː”と発音されます。
2. ロンドン:コックニー
これはイギリスで最も有名な方言の一つです。コックニーはロンドンで労働者階級の方言として、より貧しいイースト・エンドの地域で生まれました。コックニーの方言にはDog and Bone(=電話:Phone)のようなrhyming slang(ライミング・スラング)も。イースト・エンドの屋外マーケットなどで店主がコックニーのアクセントで話しているのを聞くことが出来るでしょう。また“ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ”や、“スナッチ”などの映画でもそのアクセントを楽しめます。
*特徴の一部*
- 母音の音が変化します。例えば“day”は“die”のように、 “buy”は“boy”のように聞こえます。
- “t”は喉の奥で発音されて強度が弱いので、“better”のような単語は ‘be’uh’ のように聞こえます。
- 単語の “th” は “f”と発音されるので “think” や “thing” などの単語は “fink”や “fing” のようになります。
3. ヨークシャー
イギリス北部にある地方ヨークシャーはリーズ、ヨーク、シェフィールドのある、イギリス最大の郡です。ヨークシャー・アクセントには様々なバリエーションがあり、イギリスで最も親しみやすいアクセントの一つと言われています。またヨークシャーの方言は古英語とバイキングの言語として知られる8~14世紀にスカンジナビア半島等で使われた古ノルド語にルーツがあるのも興味深い事実です。TVシリーズの“ゲーム・オブ・スローンズ”で多くのキャラクターがこのアクセントを話すのを聞くことが出来るでしょう。
*特徴の一部*
- 通常 “ee”で終わる単語は“eh”と発音されます。例を挙げると“happy”は “happeh”のようになります。
- しばしば“the”という単語は省略され、“to”は “t” [tә]のように短縮されます。
4. スコットランド
スコットランドのアクセントや方言はゲール語の影響を強く受けており、とても多様です。例えば、エジンバラの方言は柔らかく、対照的に、グラスゴーの方言は強く、ハイランド地方で話されるリズムは詩的で北欧の響きがあります。アニメーション映画“メリダとおそろしの森”で様々なスコティッシュ・アクセントを聞いてみましょう。
*特徴の一部*
- “r”が発音され、巻かれます。
- 長い母音、例えば “face”という単語は“fehce” [fe:s]と発音され、 “goat” は“goth” [go:t]と発音されます。
- 母音の間に文字“t” が入ります。例えば“pass the water bottle”なら、 “pass the wa’er bo’le”のように聞こえます。
5. 北アイルランド
北アイルランドのアクセントは美しくとても多様で、強い方言でもあります。また北アイルランドの方言をとても際立たせる特徴的な言葉や言い回しがたくさんあります。例えば、“what’s the craic”は最もよく使われる挨拶で、元気?のような意味で使われます。Netflixのデリー・ガールズ ~アイルランド青春物語~で北アイルランドのアクセントを楽しめます。
*特徴の一部*
- 文末の “r” は “arrr” のように誇張されます。
- 丸みの少ない母音の発音、 “ow”というとき、口が非常に締まります。これによって“cow”、“how”、 “now”などの単語の持つ“w”ではなくとても短い “y” の発音になります。
- 質問でなくても、文末のイントネーションが上がります。
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